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JCCNB(日本乳がん情報ネットワーク)コンファレンス2022
テーマ:Cancer genome medicine の現状と将来展望

日時 2022年6月25日(土)17:00-21:30
開催方式

WEBライブ配信(録画を含む)
登録についての詳細はこちら

参加費 10,000円
プログラム
  1. Dr. Clifford Hudis 基調講演(ASCO CEO)
  2. Dr. Robert Carlson イントロダクション(CEO at NCCN)
  3. Dr. William Gradisher NCCN ガイドラインの最新情報(Chief of Hematology and Oncology at Feinberg School of Medicine
  4. Dr. Mellinda Telli トリプルネガティブ乳癌における最近の話題(Associate Professor of Medicine in the Division of Medical Oncology at Stanford University )
  5. Dr. Emiel Rutgers 外科医の視点(President of EBC council)
  6. Dr. Barbara Pistilli 腫瘍内科医の視点(Chairman of Breast Cancer Unit at Gustave Roussy Cancer Center)
  7. Dr. Gianpaolo Biancini がん治療における免疫療法の新パラダイム(Head of Breast Cancer Group Ospedale San Raffaele)
  8. パネルディスカッション「Cancer genome medicine の現状と将来展望」(ライブ配信)
    座長 Dr. Clifford Hudis(ASCO CEO)・Dr. 中村清吾(昭和大学臨床ゲノム研究所所長)

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プログラム(PDF)

JCCNB Conference 2022 〜中村清吾主任教授 退任記念事業〜



目   次

  1. がんの国別・部位別累積罹患率
  2. 乳がん関連主要国際学会(日本・米国・欧州)
  3. 世界の乳がん情報
  4. JCCNB Seminar in Japan 2016−日時・場所・テーマ・開催報告
  5. Memorial Sloan‐Kettering Cancer Center 部門別 Breast Cancer Experts
  6. JCCNB Seminar in Japan 2018 「CancerLinQ 日本版の可能性について」
    ―日時・場所・テーマ・開催報告
  7. がんの相談


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           出典:「国立がん研究センター がん情報センター がんの統計‘08」

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GLOBOCAN 2012による東アジア乳がん発生状況(女性)
Estimated Cancer Incidence and Mortality in East Asia (Female), GLOBOCAN 2012

  総人口  
(単位:千人)
女性
(単位:千人)
罹患数 年齢標準化
罹患率
死亡数 年齢標準化
死亡率
Population Female Incidence ASR Mortality ASR
日本
Japan
12,6434 64,883 5,5710 51.5 13,801 9.8
韓国
Republic of Korea
48,588 24,372 17,140 52.1 2,274 6.1
中国
China
1,361,364 654,883 187,213 22.1 47,984 5.4


GLOBOCAN 2012による地域別乳がん発生状況
Estimated Cancer Incidence and Mortality in region (Female), GLOBOCAN 2012

  総人口  
(単位:千人)
女性
(単位:千人)
罹患数 年齢標準化
罹患率
死亡数 年齢標準化
死亡率
Population Female Incidence ASR Mortality ASR
ヨーロッパ連合
EU
507,656 259,154 361,608 80.3 91,585 15.5
アメリカ
U.S.A
315,791 159,788 232,714 92.9 43,909 14.9
東アジア
Eastern Asia
1,587,076 769,611 277,054 27.0 68,531 6.2
全世界
World
7,054,446 3,496,728 1,671,149 43.1 521,907 12.9

ASRは100,000に対するレート
Age-standardised rates per 100,000

出典:Global Cancer Statistics, International Agency for Research on Cancer,
    World Health Organization(WHO), 2012


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JCCNB Seminar in Japan 2016のご案内 開催報告書


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未来を見据えた医療変化への適応力を培うため、以下の事業を試みます。
新時代に向け継承と進化。

JCCNBセミナー 2018

近年、がん医療の均てん化を図る目的で診療ガイドラインが整備され、そのガイドラインのもとに、どのように医療が実施され、その結果がどうであったか、ということが問われるようになってきた。すなわち、Quality Indicator あるいは、Quality measuresといわれる医療の質の評価指標が設定され、それを定期的に算定し、改善につなげていくということが行われつつある。
さらに、医療現場で、目の前の患者さんにふさわしい医療行為を想起する際に、電子カルテに入力された患者さんの医療情報と、診療ガイドラインや様々な教科書あるいは文献情報をもとにしたデータベースを突合することで、適切な診療支援が得られるならば、さらにより良い診療結果に結び付けることができるのではないかということが期待される。
CancerLinQとは、ASCO(American Society of Clinical Oncology、米国臨床腫瘍学会)が、これまでに学会活動を通じて得られた英知を結集し、また、人工知能を含むITテクノロジーを駆使して、電子カルテ上で、その知識ベースを活用し、がん医療の質の更なる向上を目指した巨大プロジェクトである。
今回のセミナーでは、ASCO CEOのClifford Hudis氏をお招きし、CancerLinQの現状と将来展望についてお話いただき、また、国内では、国立がん研究センター研究所長の間野博行先生、日本癌治療学会理事長の北川雄光先生、そしてこれから日本CancerLinQを目指し取り組んでいかれる方々にも加わっていただき、わが国でどのように同様の活動を広めていくかということについて、Panel Discussion を行う予定である。

会  期 2018年9月14日
会  場 東京国際フォーラム ホールD5
主  催 NPO法人日本乳がん情報ネットワーク(JCCNB)
テ ー マ CancerLinQ in Japan
スピーカー Clifford A. Hudis (CEO of ASCO)
間野博行(国立がん研究センター研究所長)
北川雄光(日本癌治療学会理事長)
藤原康弘(国立がん研究センター中央病院副院長)
中村清吾(昭和大学教授)
藤井清孝(コニタミノルタ株式会社専務執行役員) 等々
入 場 料 15,000円
言  語
英語/日本語(同時通訳有り)

JCCNB Seminar 2018

In recent years, the guidelines have been developed with aim of eliminating disparities in cancer care. How treatments are provided under these guidelines and what are the outcomes from these treatments have come to an issue. Therefore "Quality lndicator" or "Quality measures" are set for the assessment of the quality of clinical care. They have been periodically assessed to improve.
Furthermore, if we check up medical information contained in EHRs and detabase based on clinical guidelines, textbooks, or references as we choose an optimal treatment for the patient in medical settings, we might be able to receive appropriate support for treatments, which will lead to better clinical results.
CancerLinQ is a huge project of ASCO (American Society of Clinical Oncology) that aims at further improving the quality of cancer care by collecting wisdom through its activities and utilizing its knowledge base on EHRs by making full use of information technology including AI.
This symposium will have Dr. Clifford Hudis (ASCO CEO) as guest speakers. They will talk about current status and future perspective of CancerLinQ. Panel Discussion will be held on how to take action in Japan. Dr.Hiroyuki Mano (Director of National Cancer Center Research Institute), Dr. Yuko kitagawa (Chairman, Japan Society of Clinical Oncology) and Dr. Yasuhiro Fujiwara (Deputy Director, National Cancer Center Hospital) will join in the discussion.

Date September 14, 2018
Vanue Tokyo International Forum Hall D5
Host Non-Profit Organization
Japan Comprehensive Cancer Network, Breast (JCCNB)
Theme CancerLinQ in Japan
Speaker Clifford A. Hudis (CEO of ASCO)
Hiroyuki Mano (Director of National Cancer Center Research Institute)
Yuko Kitagawa (Chairman, Japan Society of Clinical Oncology)
Yasuhiro Fujiwara (Deputy Director, National Cancer Center Hospital)
Seigo Nakamura (Professor, Showa University)
Kiyotaka Fujii (Managing Executive Officer, Konica Minolta, Inc.) .etc
Participation fee 15,000 yen
Language
English / Japanese (simultaneous interpretation is available)

セミナー日程

開催報告

トランプビットコインカンファレンス

秋雨の降る中、乳がん領域の医師だけでなく、多くのIT企業・製薬企業・行政からの参加者が集まり第16回JCCNBセミナーが開催された。

ビットコインへの投資の仕組み

冒頭挨拶で昭和大学中村先生は、BRCA遺伝子変異をもつ転移再発乳がん患者にOlaparibが保険適応となり、合わせてHER2陰性転移再発乳がん患者に対し、BRCA遺伝子変異検査を保険で施行することができるようになったこと、また固形がんの遺伝子変異の情報から薬物治療を行うために、がんゲノム医療中核病院が指定されがんゲノム情報の集約化と治療選択、創薬を目指す体制が今年から制定されていることに触れられた。これから胚細胞変異・体細胞変異両者の情報を生かして一次予防から薬物治療まで検討していく時代になっていくことは明らかであるが、手術症例登録としてNCD(National Cancer Database)、全国がん登録、HBOCに関しては家族歴や遺伝子情報など、データベースが各々で作成され二重三重に存在し、それらはオフライン・手作業で行われている。この状況を打開すべく、情報を集約化しタイムリーに治療に生かすための大きな枠組みが必要と考えられ、そのヒントとして臨床情報とゲノム情報の集約化を目的としASCOで運用されているCancerLinQについて、またNCDや今年制定されたがんゲノム医療体制について現状と今後の展望を伺い、情報の集約化をがん種や学会を超えて検討することが今回のテーマであることが述べられた。

1440P ビットコインの壁紙

最初にASCO CEOであるHuddis先生がCancerLinQとTAPURについて話された。CancerLinQは電子カルテから自動的に必要な患者情報がオンラインでデータベースに取り込まれるシステムであり、これにより治療医は自分の診療行為と標準治療に乖離がないかフィードバックを受けることができるだけでなく、各診療施設がメディケアを受けるための評価認定をオンラインで自動的に行うことを可能とする仕組みである。このプロジェクトは戦略的なものとしてASCO内で位置づけられており、電子カルテの診療録からデータを抽出・標準化・保存という作業は膨大であり容易ではないが、テクノロジーを導入することで治療医はより質の良いケアを提供でき、リアルタイムで治療を評価し患者ニーズから新しい治療戦略に直結する。“CancerLinQはASCOの未来、がん治療の未来そのものである”と述べられた。今後はメディケアの評価認定に使えるようにすることや容易な入力システムの開発・統計解析に耐えうるデータベースの拡充、またSEERレジストリとの連携を今後の展望としてあげた。次にTAPUR(Targeted Agent Profiling Utilization Registry,前向きのレジストリプロファイル)に触れられた。NGS(next gene signature)によるがんゲノム情報をデータベース化し、そこからFDAや製薬会社は上市後の薬剤評価や臨床試験・治療戦略を練ることが可能となるという革新的な枠組みである。TAPURに固形がんの体細胞変異(somatic mutation)の情報を取り込み、情報を上市されている薬剤で適応外使用されているものとマッチングさせ、適応外使用で治療効果が得られた場合に製薬会社が適応拡大申請を行う、または新たな臨床試験を組むことができるという仕組みである。 “TAPURのプラットフォームとして用られるようCancerLinQを発展させていく”と発言された。

アンナ・マッコのビットコインレビュー

続いてがん治療学会理事長北川先生よりNCDの現状と今後の展望について話された。複雑な手術では手術件数が多い施設がよりアウトカムがよいことが明らかとなったが、日本ではどの外科医・どの施設で手術を行っても診療報酬は一緒であり、今後は医療の質にインセンティブを与えていくことに繋げていきたいと考えているとされた。また新しい機械・薬剤の市販後調査を迅速に正確に評価していくということ用いる構想もあり、今後は非手術症例の登録や全国がん登録のアウトカムデータとの連携をしてきたいとお話された。次に乳がん学会前理事長中村先生より、乳がん登録とNCD、ガイドラインについて話された。ガイドラインを遵守した治療が予後を改善するというデータを背景に、新しいエビデンスがでるごとにアップデートできるようオンラインで情報提供していること、今年の改定からGRADE評価を用いるように抜本的に変えていることを挙げられた。NCDでは乳がん登録は予後情報を入力しアウトカム評価できるように発展してきたが、今後NCDの画面から該当するガイドラインを表示したりしていきたいと話された。

ビットコイン交換ガイド

午後は東京大学医療品質評価学講座隈丸先生のNCDについてのお話から始まった。NCDは医療の質を評価することも目的としていることから、現在一部の領域では術前情報からアウトカム・主要合併症のリスク指標をフィードバックし病院単位として全国平均との違いを示したり、将来的には各学会はWebコンサルテーションシステムとして使用し術前・治療開始前に学会からベストプラクティスをフィードバックしたりできるよう検討している。今後は経時的なアウトカムの改善を検討したり、入院レセプトデータや外来EDFから治療内容を反映したり改善することも可能であると話された。続いて慶応大学外科学講座林田先生より現在東京大学医療品質評価学講座宮田教授と計画しているPatient reported outcome蓄積プラットフォームについてのお話があった。患者が症状や検査結果などを自らデータベースに蓄積していき、症状が重症である場合は自動的に病院スタッフ側にアラートを示す、医療連携手帳としても用いるなどを視野に入れている。このPoOPLe基盤により経時的な臨床情報をNCDに加える形で蓄積していきビックデータを作り上げていきたいと述べた。続けて日立製作所や日本IBM,富士通,NECから各々現在ヘルスケア領域での最新の取り組みについて発表があった。

ビットコインの最安値はいくらでしたか

最後のセッションでは、コニカミノルタ専務藤井様より米国におけるゲノム医療の現状についてお話を伺った。米国特有のバリューチェーン、ビジネスモデルとして、現在はまだ採算が取れなくても、ビックデータを集める将来性に市場は価値を見出し投資している状況であり、臨床情報やゲノム情報、病理画像や画像所見などさまざまな情報と統合し創薬に結び付けることができるであろうと話された。がん研究センター間野先生からは現在国内で行われているがんゲノム診療体制について話された。今年11のがんゲノム中核拠点病院が決まり、これから各々のパネルの開発と実用化まで行い、患者の臨床情報や家族歴もC-CATネットワークに集まるようにするという構想である。ここから適応外使用も含めた新たな治験・臨床試験の対象者をリクルートしていくということも考えられている。DPC,皆保険というころを逆手に取りより詳細な一連のデータセットとして発展させることで国内だけでなく海外からの治験・臨床試験も誘致できるようになると考えているとまとめられた。

今回のセミナーは”がんゲノム情報の集約化とビックデータ構想”について、錚々たるトップリーダーの各々の立場・視点での展望をうかがうことができる貴重な機会であった。今後どのように連携し患者にアウトプットできるような形にしていくのか、がん医療に関わる当事者として大きな課題であり、同時に将来性を感じることができる充実した内容であった。

虎の門病院 乳腺・内分泌外科
田村宜子

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トピックス

2014年6月21日 NCCN/JCCNB Seminar in Japan

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2012年 1月24日
患者がまとめた乳がんの薬物療法について
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